ISMとは

ISMはISM製造業景気指数といい、米国の供給管理協会が発表する製造業の購買担当役員へのアンケート結果を元にした企業景況感指数です。経済指標の一つですね。
この指標は製造業の最重要な指標の一つで、製造業約350社の購買担当役員に、新規受注・生産・雇用・入荷遅延・在庫の項目について、1ヶ月前と比較して『良い』『変わらず』『悪い』の3択で回答してもらったアンケートを集計して、季節調整され作成されます。

 

ISM製造業景気指数は、米国の主要指標の中でも最も早く発表され(翌月の第一営業日です)企業の景況感も反映した景気転換の先行指標とされています。

この指数が50%を上回ると景気拡大、50%を下回ると景気後退を示します。米連邦準備制度理事会(FRB)では、ISM指数が50%を下回っている時に利上げをしたことがないのでFRBのスタンスを見極める指標でもあります。

 
フィラデルフィア連銀製造業景気指数は、フィラデルフィア連銀が発表するフィラデルフィア地区(ペンシルバニア州・ニュージャージー州・デラウエア州)の製造業における経済指標です。
非農業部門就業者数・失業率・製造業の新規受注、製造業の平均賃金、個人所得などの項目について、1か月前と比較して、現在と将来(6か月ごとの)の認識を『良い』『変わらず』『悪い』の3択で回答したものを集計した指標です。
この指標は0(ゼロ)が景気判断の分岐点で、プラスだと景況感がよく、マイナスだと悪化していることを示しています。

 
ニューヨーク連銀製造業景気指数は、ニューヨーク連銀が発表するのですが、ニューヨーク州の製造業における経済指標です。
毎月1日ニューヨーク州の約200の製造業の経営者に対して、仕入れ価格・販売価格・新規受注・出荷・入荷遅延・在庫水準・受注残・雇用者数・週平均就業時間などの項目について、前月との比較や6か月後の予想を『増加・好転』『変わらず』『減少・悪化』の3択から選んでもらいます。
この指数は0(ゼロ)が景況判断分岐点で、プラスの時は景況感が良くて、マイナスのときは悪化していることを意味しています。

 
発表の順番は

15日にニューヨーク連銀製造業景気指数
第3木曜日にフィラデルフィア連銀製造業景気指数
翌月第1営業日にISM製造業景気指数という順番です。